ネッシー 商品

ネッシーは、ヒマラヤの雪男ことイエティや、アメリカの獣人、ビッグフットなどとならび、世界でもっとも有名なUMA (未確認生物) のひとつです。
ネッシーとは、イギリスのスコットランドにあるネス湖 (Loch Ness) に棲息する水棲の未確認生物で、この湖の名にちなんでネッシーという愛称で呼ばれます。海外では、ネッシー (Nessie) よりも、「ネス湖の怪獣 (Loch Ness monster)」という表現のほうが一般的で、かつ好まれる傾向にあります。
多数の目撃証言からネッシーの体長は10メートル前後、長いクビと大きなヒレを持ち、背中には1〜2個のコブがあると考えられており、一般的に、首長竜、プレシオサウルスのような姿をしているものと考えられています。

生態系への理解を深めながら、科学的な推理を楽しむ
>「『魚がたくさん棲めるようなきれいな湖にしよう』。水質浄化のキャンペーンでこのようなキャッチフレーズをよく耳にするが、これは生態的に考えると大きな間違いである」。

特に湖に関する生態系の説明と研究成果の紹介を通じて、生態系全般への理解を深めてくれる一冊である。

5章構成になっており、タイトルにあるネッシーについての考察は最初の章「ネッシーはいるのか」にある。ジュラシック・パークへの言及もあって、 この章はかなり面白い。湖の生態系という視点で重要なのは、リンと窒素の循環を中心に食物連鎖の仕組みをたどって湖の生態系を説明する第2章「アオコ退治 の落とし穴」。この最初の2つの章が理解できれば残りの3章「魚を勘違いしている人間たち」「人、不思議な生き物」「身勝手な生物たちがつくる生態系」は かなりすらすら読める。科学者らしく綿密な推論を重ねていて読みやすい。

諏訪湖の環境改善で透明度は上がったがワカサギは減った。一方、水草は増えたが昔のように水草を農地の肥料に使わなくなったので、増えた水草が新たに問題になっているという話は生態系と人間をめぐる話として印象的だった。映画「ダーウィンの悪夢」に取り上げられたビクトリア湖の悲 劇についての著者の推理も興味深かった。また、白鳥の餌付けや魚の放流についての生態系からの説明は新鮮だった。

後半の生態系と生体系の類似性の説明にはちょっと飛躍がある。また、太陽系と原子が類似していて重層構造にあるという説明も、量子力学の視点から見れば少々強引な理屈であるように思う。
水清ければ魚住まず:勝手な思い込みを暴く本
>大変よくできた本だ。最初は生態系的にネス湖がネッシーを継続的に養いうるかという話で引き込み、あと池沼の富栄養化、アオコの発生から見た生態系をしっかり講義してくれる。「魚は水を汚す」ことや、「ハクチョウの餌付けの意義」など、なるほどと思える話題が多いし、微量の殺虫剤・捕食者の存在・ミジンコの頭の三題噺など、やさしく説いてあるが瞠目すべき視点である。中学生にも読める本で、このように深い内容の生態論が展開できるというのはすばらしい。
「湖を美しくするための稚魚の放流」など、実際には無意味な行為の無意味たる所以を学ぶのにふさわしい。こういうことがわかっていないから、ホタルを見る為の遊歩道建設に伴う護岸工事でホタル全滅、というような事態が起こるのである。
なお本書のところどころで、著者の妄想が、ちゃんと「妄想」と断りながら挟まれているところがある。この部分についてはデータも何もない推論なので「妄想」と表記されているのだが、考え方としてはこれも面白い。
「知的ゲームとしての科学」の本として一読の価値があります。
見えにくい生態系
>ハブを駆除する為にマングースはなしたらまた別の問題が、みたいに生態系を考えずに目先のものだけを見て対応すると大局的にはさらに大きな問題を呼ぶ、そんな真のエコを理解しない今の人々に読んで欲しい一冊。鳥の餌付け、魚の放流、その先に何があるのか考えてみませんか?
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